韓国語勉強の順番。最短距離でペラペラをめざすには?

韓国語を勉強しはじめた人によくあるパターンがあります。それは2〜3ヶ月経つと、多くの人が挫折してしまうこと。

なぜ2〜3ヶ月で挫折してしまうのか?それはやることが単調だから。特に単語の暗記と文法の勉強を「語学勉強だ!」と思い込んでいる人にとっては、いくら勉強してもドラマのセリフが聞き取れるようになるわけではないので、続けることがしんどくなってくるんです。単語ってなかなか暗記できないですからね。

ただ、より深刻な問題はいくら単語を覚えて文法を勉強したところで、聞き取れるようにはならないことです。つまり、単語の暗記を中心に勉強してしまうと、あなたの努力が水の泡になる可能性が高いんです。

そこで光速インストールでは、あなたが成果の出ない勉強を続けて努力をムダにしないように、韓国語がペラペラになる勉強の順番を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

勉強の順番1:ハングルを覚える

1-1:ハングルを覚えなくてはいけない理由とは?

英語を勉強するのにアルファベットを覚えないという選択肢はありません。カタカナで英単語を覚えても、発音が英語とはかけ離れてしまっていて相手に通じることはありません。

韓国語も同じです。カタカナで韓国語を覚えたとしても韓国人に通じることはありません。発音がめちゃくちゃになるからです。通じないことがわかっているのにカタカナで勉強するのは、無駄な行為だと言わざるを得ません。

1-2:ハングルの学び方とは?

ハングルは表音文字

ハングルは、漢字ではなく日本語のひらがなに相当する文字だ・・と説明されることがあります。その意味は漢字は「意味」を表す「表意文字」であるのに対して、ひらがなは「音」を表す「表音文字」であるからです。

ハングルは意味は表さず、音を表す表音文字になります。

ハングルには子音記号と母音記号がある

ハングルには2種類の記号があります。ひとつは子音記号。ひとつは母音記号です。

子音とは何かというと、例えば「アカサタナハマ・・」をローマ字で書いた時に「a ka sa ta na ha ma」になりますが、このなかの「k s t n h m」に相当する部分のことです。韓国語にも「k s t n h m」に相当する記号があってそれぞれ「ㅋ ㅅ ㅌ ㄴ ㅎ ㅁ」と書きます。

母音は「アイウエオ」に相当する部分です。ローマ字だと「a i u e o」ですね。韓国語にも「a i u e o」に相当する記号があって、それぞれ「ㅏ ㅣ ㅜ ㅔ ㅗ」と書きます。

ハングルはこの子音記号と母音記号を覚えるところから始めましょう。

子音記号と母音記号を組み合わせると文字になる

ただ、子音記号だけ、母音記号だけでは、まだ文字にはなりません。文字を作るには子音記号と母音記号をひとつずつ組み合わせるんです。例えば、「ka」という音を表記したいのであれば、ㅋという子音記号とㅏという母音記号を組み合わせて「카」という文字をつくります。

ここまでの説明を読んで、勘のいい人はもうわかったと思います。これ、要するにローマ字と一緒なんです。つまり、ハングルを覚えるのは、あなたが小学生の時ローマ字を覚えた要領で勉強してください。

勉強の順番2:とにかく音読してみる

ハングルは表音文字なので、読み方さえ覚えられればすぐに音読をスタートできます。なので、読み方を覚えたら手当たり次第韓国語の文章を読んでみてください。意味がわからなくても構いません。

音読する目的は、文字を見てすぐに発音がイメージできるようにするためです。文字を見れば発音のしかたわかる・・という状態になれば、あとあと逆に発音を聞けば文字が思い浮かべられるようになります。するとリスニング力もあがってくるんです。

意味がわからなくても音読した方がいいのは、ハングルを見て発音を理解するチカラを養うためです。

勉強の順番3:基本文型を学び、音読する

音読をしたら、その文章の意味を解析していきます。つまり読解ですね。韓国語の教科書を使っている方は、教科書の解説をよく読んでください。また、辞書や文法書を使える人はさらに進んで言葉の定義を調べて理解してみてください。

このとき極力直訳で日本語訳をつけてみることをお勧めします。韓国語は日本語と近しい言葉ですが、やはり外国語です。日本語の構造(単語のチョイス、並べ方)とはやはり違いがあります。直訳をすると日本語が変になりますが、韓国語の構造をストレートに理解することができます。

文章の意味が理解できたら、また音読です。ハングルの羅列をみて発音をイメージすると同時に、意味もイメージする練習をします。

この音読がスピーキングとリスニングの基礎力になりますので、たくさん音読することをお勧めします。

勉強の順番4:学んだ文型を使って作文する

読解して、音読した次は作文です。韓国語の文章を作る練習をします。韓国語を話すという行為は「頭の中で韓国語の文章を作って」「その韓国語を音読する」ものだからです。

ただ、作文というと拒否反応を示す人が多いですよね?しかし、難しく考えないでください。やることはマネです。あなたが既に読解して音読した韓国語の文章をマネして書けばいい。慣れてきたら、その文章から1単語を入れ替えて別の意味を作ってみる。1単語の入れ替えがなれたら2単語、3単語と少しずつ増やしていきます。

逆に1から自分の考えで作文しようとしてはいけません。必ずあなたが学んだ韓国語の文章のマネだけをしてください。あなたの頭を使って文章をつくろうとしないことが作文がうまくなるコツです。

勉強の順番5:韓国人と話す

5-1:自分の知っている範囲の知識だけで話す

音読をして、読解をして意味を把握し、作文練習を通じて文章のバリエーションを増やす方法がわかったら、すぐに韓国人に話しかけてみます。

勉強してすぐに話せるわけないでしょ!!と思うかもしれませんが、そんなの関係ありません。実際に韓国人と会話する時期が早ければ早いほど、あなたの上達スピードがあがっていきます。

5-2:勉強しすぎてはいけない

逆に勉強ばかりしていて、韓国人と会話する時期が遅くなったら・・。通じるのであればいいのですが、もし通じなかったら目も当てられません。努力が報われなかったと思って意欲を失いやすいんです。いままで「どうして通じないの?」と言って挫折した人を何人も見てきました。

しかし、ちょっと考えてみてください。初めて話したのに、いきなりスムーズに通じるもんなんですかね?

ギターを弾いたことがない人が、ギターのビデオだけ見ていきなり弾けるようになりますか?料理をしたことないのに、料理番組をたくさん見たからっておいしい料理を作れますか?絶対ムリですよね??

語学は運動や楽器演奏と同じです。韓国語がペラペラになれるのは、話す経験をたくさん積んだ結果です。だから1日も早く話し始めなくてはならないのです。最初は誰でもうまくいかないのですから。

勉強の順番6:2〜5をくりかえす

学んだ文型を使って韓国人と話してみたら、また2に戻って新しい文型を学びにいきます。そして、新しい文型を使って頭のなかで作文できるようになったら、また韓国人に話しかけます。通じるかどうかチェックするのです。

韓国語がうまくなる道すじは、以上のように文型を学び、作文してみて、韓国人に通じるか試してみる・・というくりかえしです。こうして使いこなせる文型をひとつひとつ増やしていったその先に、ペラペラな状態がやってきます。

たくさん勉強したから話せるのではなく、たくさん話す経験を積んだから上手に話せるようになるわけです。

勉強の順番まとめ

以上が、韓国語がペラペラになる道すじでした。

なお、リスニングはあなたが話せる範囲で聞き取れるようになっていきます。あなたが話すことはあなたの耳に届いているので、それがリスニングのトレーニングになっているからです。

・話せるようになるには話すこと。
・話せば話した分だけ話せるようになる。
・話せる範囲で聞き取れる。

これが韓国語上達の要諦です。