韓国語が100%上達しない、決してやってはいけない勉強法

1日でも早く韓国語ペラペラになるには、正しい方法でトレーニングすると同時に、上達しない方法をやらないことも必要です。

ここでは「やってはいけない」勉強法は初心者が知らずによくやってしまっているNG行為をピックアップして紹介します。これらのNG行為は本当に上達しなくなる危険なものばかりですので、もしあなたもやってしまっていたら、労力と時間を無駄にしないためにも今すぐやめてください。

やってはいけない勉強法1:ハングルにフリガナを振る

とにかくハングルにフリガナを振ってはいけない

結構やっている人多いですよね?教科書のハングルの上にカタカナでフリガナを振ってしまっている人。もしあなたが韓国語の教科書にフリガナを書いてしまっていたら、今すぐやめてください。

韓国語がうまくなりたい人が勉強していて絶対やってはいけないNo.1の行為が「カタカナでフリガナを振る」だからです。カタカナがダメならひらがなでふりがなを振ればいいの?と思う人もいるかもしれませんが、ひらがなでも漢字でもダメなんです。

なぜなら、ハングルにフリガナを振ってしまう人は100%!絶対!!韓国語で話せるようにはならないし、聞き取れるようにもならないからです。上達する可能性がゼロですよ!ゼロ。1%とかではありません。これはもう断言できます。とにかく日本語でフリガナを振ってはダメなんです。

なぜハングルにフリガナを振ってはいけないのか?

それはカタカナでフリガナを振って、そのフリガナを読んでいる限り、韓国人に通じる韓国語の発音ができるようにならないからです。韓国人に通じないなら、何のために勉強するのか・・ということになりますよね?

実は韓国語の発音数は理論上、約3200種類あるんです。もちろん実際に使われている発音はもっと少なくて、3200種類全てが使われるのではないのですが、ハングル文字にはこの3200種類の発音を全て表記できるポテンシャル(能力)があります。

一方、日本語の発音数は100音程度しかありません。ということは日本語を表記するカタカナ(ひらがなも)100程度の音しか表記できないということです。

100音しか表現できない文字でどうやって3200の音を表記できるのか?それは無理というものです。韓国語をカタカナで表記するということは、日本人には韓国語っぽく聞こえる音ではあるけど、韓国語の発音にはなっていません。

韓国語の発音になっていないということは、韓国人が理解してくれる音ではないということです。韓国語にフリガナを振るという行為は、報われることのないムダな努力だと言わざるを得ません。

やってはいけない勉強法2:翻訳サイトを使う

翻訳サイトは本当に便利です。学んだことのない外国語を日本語に変えてくれますからね。今はまだ精度が低いときもありますが、将来的には必ず今より精度が上がります。そうすれば世界中の文章を理解することができますよね。

しかし、韓国語がペラペラになりたいというあなたは、翻訳サイトを使ってはいけません。それは、公文式の教室に通う小学生が、算数の課題を電卓を使って解いているようなものです。公文式で電卓を使ってしまったら、教室に通う意味がありません。

算数の問題を自分の頭で解くことは、頭の使い方をトレーニングすることです。たくさん頭を使って考えることが頭の回転を速くしてくれます。これは語学でも同じで、自分の頭を使ったトレーニングをくり返した先にペラペラな状態がやってきます。翻訳サイトは考える力を奪います。韓国語を勉強している間は、絶対翻訳サイトを使わないようにしてください。

(ただし、自分が書いた作文のスペルチェックで使う・・など、OKな場合もあります)

やってはいけない勉強法3:文法ムシして、フレーズ丸暗記

韓国語がペラペラな状態というのは、韓国語が自由に話せて、聞き取れるという状態ですが、自由に韓国語を話すためには頭の中で韓国語の文章を作れなくてはなりません。聞き取りも同じで、耳から入ってきた音を根拠に頭の中で韓国語作文する行為だったりします。

つまり、作文ができなければペラペラな状態はやってこないのですが、作文がうまくなるには文法の勉強を避けて通れません。

一部の教材では赤ちゃんが言葉を身につけるのと同じ方法でマスターできる!!と言って文法を無視しているものがありますが、文法を無視できるのは赤ちゃんの知識吸収力があるからです。そもそも文法というのは言葉を効率的に学ぶために言語学者がまとめたものです。

文法を無視したフレーズ丸暗記は語学の勉強ではありません。そもそも自分の言いたいことを韓国語で話せるようになるには、一体何種類のフレーズを暗記したらいいのか?そう考えれば、やるべきでないとすぐわかるはずです。

番外編:初心者のうちはやってはいけない勉強法

音マネして発音練習

リスニングしながら耳から入ってきた韓国語のとおりに発音する練習を「シャドーイング」と言います。シャドーイングは通訳者のトレーニング方法として素晴らしい方法ですが、もしあなたが韓国語初心者だったらやろうとしてはいけません。

なぜなら、実はあなたの耳はまだ韓国語の音を正しくキャッチすることができない状態だからです。

というのも上でハングルにフリガナを振っても正しい韓国語発音にはならない・・と解説しましたが、初心者が韓国語を聴いても、韓国語の音が頭の中でカタカナに変換されてしまうからです。

くりかえしですが、韓国語には理論上3200種類の発音があります。しかし、日本語の発音には100程度しかありません。日本語しかできない人が韓国語を聴いても日本語に存在しない音は正しく再現することができません。英語でカタカナ発音というものがありますが、それと同じで、いくらマネしようとしても結局はカタカナ発音にしかならないんです。

シャドーイングは韓国人と韓国語でコミュニケーションが取れるようになってからでも遅くありません。まずはハングルを読みながら音読することをくりかえしてください。

リスニング聞き流し

語学の勉強といえばリスニング!という感じになっているので賛否両論出てきそうな話ではあるのですが、初心者のうちはリスニング、特に聞き流しはやるだけムダです。

例えば、スワヒリ語でもアラビア語でもエストニア語でもなんでもいいのですが、日本でほとんど触れる機会のない外国語CDを1日10時間365日聴き続けたとして、その外国語が話せるようになったり、聞き取れるようになると思いますか?

私もやったことないので断言はできませんが、おそらく何にもならないですよね。聞き取れるようになるには文章を読んだり、文章を作ったり、下ごしらえが必要です。

初心者のうちに大事なのは正しい発音知識に基づいた音読と作文です。まずは頭の中で文章を組み立てる力をつけましょう。

やってはいけない勉強法:まとめ

100%上達しない、やってはいけない勉強法はいかがでしたか?一般的によくやっている方法が実はNG行為だったかもしれませんが、やはり理屈に合わないことをやってしまうと労力と時間がムダになってしまいます。

もし今、やってはいけない勉強法をやっていたら、すぐに止めて正しい方法でトレーニングしてください。それだけでも上達スピードが上がっていくはずです。