熊澤重典
株式会社かなヴィレッジ代表取締役

過去6年にわたって韓国No.1企業のサムスンに勤務し、日本企業にディスプレイ部品およびスマートフォン向け有機ELディスプレイを販売する営業を担当するとともに、技術者同士の会議で技術通訳としての業務も担う。

2012年1月韓国語学習アドバイザーとして独立。2018年8月法人設立。

8年に渡って韓国語を勉強したにもかかわらず、全く話せるようにならなかった男が どうしてサムスンで技術通訳までできるようになったのか?

そのノウハウをまとめた「韓国語独学メソッド光速インストール」の受講生は現在まで累計3944名に及ぶ。

ソウル生まれの韓国人の妻、日韓ハーフの娘と3人暮らし。

近頃の楽しみは神社巡りと古代史探訪。
→最近行ったすごかった神社:熊野本宮大社。特に大斎原。
→最近読んだすごかった本 :出雲王国とヤマト政権 富士林雅樹著 大元出版 2019年

ちなみに初宮参りは神奈川県平塚市の前鳥神社で。ここは16代仁徳天皇の弟君・菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)と百済から渡来した王仁(わに)博士、阿直岐(あちき)を祀っている。

神奈川県出身。大阪府枚方市在住。

自己紹介

韓国との出会いは小学校6年生

初めて韓国に行ったのは1988年3月。

私の住んでいた自治体が 韓国の小学生チームと サッカーの親善試合をする という企画に参加しての訪韓でした。

当時の韓国は民主化直後、 さらにソウルオリンピック直前で 今以上に人々の活気が溢れていました。

しかし、ソウル市内ですら 明らかに貧しさを感じさせる街並と目に入ってくる文字が漢字どころかアルファベットも一切ないという風景の異質さによって、作家・関川夏生氏が 著書「ソウルの練習問題」で記した「ハングル酔い」による体調不良と食欲低下を起こしてしまう不運に・・・。

さらにはせっかく食べた肉で 食あたりを起こすなど、全く楽しめない散々な韓国デビューとなってしまいました。

大学入学と同時に韓国語勉強スタート

大学入学時に選択しなくてはいけないのが、 第二外国語です。

当時、中国が香港返還を目前にした 経済成長がスタートしたのを受けて中国語講座が6~7クラス設定されてるのに定員オーバーしたのに対し、韓国語は隣の学部と共同でようやく1クラス開設されただけ。

その上、総学生数1200名のうち 選択したのが30名ばかりで、そのうち20名は中国語の抽選に外れて仕方なく履修している というという不人気ぶりでした。

わたしはもちろん自主的に選択した 10名のうちのひとりでしたが、 選択の理由は今度こそ韓国に行くとき「ハングル酔い」しないため・・・。

小学生のときの「ハングル酔い」という得難い経験は私の人生に大きな影響を与えました。

で、授業では真剣に勉強する人が少なかったのもあって、 先生には目をかけてもらい、 基本をしっかり固めることができました。

韓国語を選択する人は変人扱い・・・

しかし、当時は韓流が始まる8年前くらい・・。

韓国について話題になることはほとんどない時代で、 韓国語を履修していると話すと必ず聞かれるのが

「なんで、韓国語なんかにしたの?」

「韓国語勉強して何に使い道あるの?」

という質問。

同級生の女の子からの質問にまともに返事をしても 「ところで、韓国ってどこにあるの?中国?」 などと今では信じられないような会話が 平然と行われていましたし、 その上社会人の男性からはすぐ オンナ目当てじゃないの??と言われる有様でした。

今でこそ韓国の美人と仲良くなりたいという 願望・欲望はあえて否定しませんが、 ウブでピュアだった学生当時の私にとっては 非常に悔しい経験だったことを覚えています。

退社後、韓国ビジネスを目標に韓国語を独学勉強

大学卒業後、日系大手電機メーカへ就職し 通信インフラ構築の事業に関わっていました。

が、あくまで日本国内だけで完結してしまう仕事で、 韓国との接点も当然ありません。

平凡な日常の繰り返しのなか外資系メーカの参入もあって、自分のいる分野が 将来的にだんだん縮小していくことが分かってくるとともに入社同期が韓国サムスンとの協業事業の担当になったことをきっかけに機会は待つのではなく自分で取りにいかなくては・・との思いが強まり 4年の勤務を経て退社しました。

退社後は貯金を食いつぶしながら韓国との接点のある仕事に就こうと 独学で韓国語の勉強をやりました。

基礎文法と読解は大学で学んだのである程度できたもののリスニングとスピーキングがまるでダメな状態でした。

なので、書店で中級用のリスニング教材を購入し、 ”一冊まるまる覚えてしまえば韓国語が話せるようになるはずだ!” と、毎日単語テストとディクテーションを繰り返しました。

この勉強方法を3-4ヶ月続けましたが、 何度やっても単語テストで満点がとれず、 毎日やってもディクテーションを完璧にこなせません・・・。

そんなイライラが募る中、 気晴らしにネットを通じて見つけた 韓国のラジオ放送を聴いてみたとき 私の全身に衝撃が走りました。

なんと、あれだけ毎日勉強したはずなのに 全くなんにも聞き取れなかったのです・・・。

これで自分の語学センスに見切りをつけて、 韓国語を諦めることにしました。

今振り返ると、 聞き取れれば、しゃべれるようになると勘違いしていたことが 挫折の原因でした。

気づき→渡韓→婚約

それから半年間、相変わらず再就職もせずにいましたが、 ある日偶々ネットで知り合った 韓国人姉妹の東京観光に付き合ったのがきっかけとなり、 ひとつの大きな気づきを得ることになります。

それは、今までの勉強法では 絶対話せるようにはならないんだ・・ということ。

韓国人姉妹は英語ができるが日本語ができず、 私は英語ができないので 彼女たちとの会話は 私が韓国語の単語を並べることで 成り立たせていたのですが、 そこで体感したのは 自分の考えを韓国語で言い表そうとすると 頭のなかで血液がぐるんぐるん回り、 めまいか酸欠を起こすんじゃないかと思うくらい 脳の活動が活発になっていたからです。

それまでテキストやCDを見聞きしながら 韓国語で散々音読してきましたが そんな頭の動きを一度も感じたことがなかったのです。

しかも、自分が話せた程度のレベルであれば 相手の韓国語も聞き取れることが 実際に会話をしてみてわかりました。

そこで私は悟ったのです。

韓国語で話せるようになりたければ、 直接韓国人とどんどん話をするしか方法がないと。

そう確信した私はワーキングホリデーのビザをとり渡韓。

韓国語を絶対マスターする覚悟で午前中は語学学校、 午後は現地韓国人とのフリートーキングを繰り返しました。

午前学校でならったことを午後すぐに試してみるという方法が 本当に私の実力を上げてくれたと思います。

ちなみにそんなフリートーキング相手のひとりが、今の嫁さんでした。

日本帰国、サムスン就職、結婚

日本に帰国後は、貯金もないのですぐ就職活動をはじめました。

しかし、武器がやはり韓国語だけというのは弱いものです。

英語の実力を求められるところには採用されず、 また、とある一流日本企業での面接では 「韓国語を勉強してきて、ネイティブ並みに話せます」 とアピールしたところ、面接のおじさんに 「じゃ、中国語もできるのか?」 と学生時代に女の子との間で交わされた禅問答のような質問も受ける始末。

これ2005年3月の話ですよ。

まだまだ韓国語は需要がないな・・と焦っていたところ、 拾ってくれるところが現れました。

韓国語ができる日本人であることが評価され、 韓国どころか、今や世界No1の電子機器メーカーになった ”サムスン”に採用されたのです。

日本語ができる韓国人はたくさん面接したけど、 韓国語ができる日本男性を探してたんだというところにちょうど巡り会ったわけです。

本当こういうのはご縁なんだなとつくづく感じます。

2007年以降、サムスンが破竹の勢いで成長していったのは ビジネスマンならずとも、ご存知の方も多いかと思います。

こうした時期にサムスンで仕事ができたというのは 本当にありがたい貴重な経験をさせてもらいました。

そうして再就職を果たしたので、 その3ヶ月後、無事に韓国から嫁を呼びよせることができました。

独立、そして現在へ

2012年1月、6年間お世話になったサムスンを退社し、 韓国語学習アドバイザーとしてスタートを切りました。 私には

  • 韓国語がうまくなりたいと独学をしたものの 8年間勉強方法を間違え続けて全く上達しなかった経験
  • コツをつかんで韓国に渡り、 学校での勉強と実践を繰り返してどんどん上達した1年間の経験
  • 韓国語を使うことを仕事とし翻訳・通訳をして給料をもらった6年間の経験
  • 韓国人の上司、同僚と一緒に酒を飲み、バカ話に花を咲かせた経験
  • そして、韓国で韓国人の嫁と付き合って結婚までした経験

合計16年間に成功も失敗も含めていろんな経験が私の中に蓄積されています。

その経験の中からこういう場面ではこう言った方がいい というアドバイスもできますし、 教科書に書いてあるけれども、実際には覚える必要ないですよ というアドバイスもできます。

なにより、私の韓国語を実際聞いてもらって 「この程度でも通じるのか!」という感覚を 伝えたい!!

そんな思いから、 これら私の経験を全て詰め込んだ 韓国語講座を作りました。

あれから8年が過ぎ、現在3944名の方がご利用になった「韓国語独学メソッド光速インストール」。

光速インストールを通じて韓国語の勉強をしているものの伸び悩んでいる方、 そしてこれから韓国語の勉強を始めたいけど、 何からはじめればわからないという方が できるだけ早く、韓国語をあやつる楽しさを味わえるようにお手伝いすることが私の役割です。

もしあなたが早く韓国語を上達させたい・・・、そんなことを思っていたら、ぜひ私にご相談ください。

韓国人の講師とも学者出身の先生とも一味ちがった、韓国語を勉強して仕事で使っていた「日本人」だからこそ教えられる「韓国語の勉強方法」。

実務者ならではのノウハウで、あなたの「字幕なしでドラマを見たい!」「韓国人と韓国語で会話したい!」という夢を現実にするお手伝いをさせていただきます。

きっとお役に立てるはずです。